勉強をする上でよくされる討論、「質と量どっちが大事なの?」ネットにも様々な意見があって結局どっちなの?と思うと思います。
結論を言うと勉強のやり始めは質より量です。理由は、ある程度の量を確保しないと質は高められないからです。しかしある程度、量を確保できるようになると量より質のほうが大切になります。
勉強の量とは
時間
勉強をする上でまず重視するべきことは時間です。これは勉強量を計るためにもっとも分かりやすい指標なので、勉強を始めたばかりの人は、まず時間を指標にすればよいでしょう。
「今日は5時間勉強した」「平日は3時間勉強する」このように勉強の時間で勉強量を計っています。
もちろん時間が多ければ多いほどたくさん勉強したことになりますが、ここには「その時間にどのくらい勉強が進んだのか」「何を勉強したのか」や集中力は含まれません。
そのため、時間だけを勉強の量として考えるのは危険です。
解いた問題数や進んだページ数
時間の次に量として分かりやすいのが、解いた問題数や進んだページ数です。
単語100語
現代文1題
文法10題
過去問1年分
このように、どれだけ多くの問題を解いたのか、これも量としてカウントすることができます。
しかし、これはその問題の理解度や覚えている単語の数は含まれません。また、どの問題集をするかによって1題にかかる時間はかなり違うため、「今日は1題しか進まなかった」と思っても実は時間で考えるとかなりの量をしていたり、より自分のためになっていたりします。
勉強の質とは
次は質について説明します。
集中力
同じ1時間の勉強でも眠くてウトウトしながら勉強していたのか、集中して問題を解いたり、理解したりできたのかでは全く違います。
勉強していて、いつの間にか時間が過ぎていたことや、周りの音が聞こえなくなっていたことはありませんか??
これは勉強に集中している状態であり、質が上がっている証拠です。
参考書の理解度
同じような参考書を使って勉強して、同じくらいの量勉強したとしても完成度は人によって大きく違います。
例えば、英文法の問題では回答根拠まで説明できるのと、問題に答えられるだけではかなり違います。
現代文でも回答できるだけと回答根拠を言える、本文の要約ができる、構成を理解しているのではかなり違います。
また参考書を何周やり、どのくらいその参考書を理解できているのかも参考書の理解度となります。
参考書の完成度を高めることは勉強の質を高める上でもっとも大切になります。
分析力
これにはいろいろな分析力があります。例えば、問題を分析する力や、過去問を分析して効率の良い勉強を見つけるもの、自分の苦手分野を分析する力などです。
問題を分析することができたら、問題をパターン化でき、最小限の時間で問題に回答できるようになります。
また、過去問を分析することができたら、重点的に勉強するべき場所が分かり、効率よく勉強することができます。
自分の苦手範囲を見つけることができたら、どのように克服するべきかなども分析することができます。
このように分析することによって、勉強の質を高めることができます。
なぜ最初は質より量が大事??
質は目に見えないけど量は目に見える
まず、質は目に見えませんよね?
なのでいくら質を上げても「今日はこんなに頑張ったんだ」と実感できません。しかし、解いた問題の数は目に見え、時間も記録すれば目に見えるようになります。
そのため、最初は勉強をしたという証拠が残る量に注目しましょう。
質は量をこなさないと上がらない
質は量をこなさないと上がりません。
というのも自分の苦手範囲は、ある程度の問題を解かないと分かりませんよね。入試の傾向は何年分かの過去問を解かないと分かりませんよね。参考書の理解度も時間をかけて参考書を何周もやらないと上げられませんよね。
このように質は量をこなさないと上げられません。また、たくさん量をこなすと自分に合った勉強法が見えてきます。
効果的な勉強法は人によって違うので、ある人にとって質の良い勉強法も、自分にとったら質が悪い勉強法かもしれません。
量をこなすことによって自分に合った勉強法が見えてきます。
このように量をこなすことによってはじめて質が上がります。
ある程度、勉強量が確保できたら質を意識しよう
勉強したての頃はとにかく量(特に時間)を意識して勉強するべきですが、ある程度、勉強時間が確保でき、勉強習慣が身に着いたら今度は質を意識しましょう。
というのも勉強は質×量です。勉強の質を上げることによって、学習効率が2倍にも3倍にもなります。
また、量で言うと高2高3から勉強を始めた人が中3、高1で高校の学習範囲が終わってる中高一貫校の人に勝てるはずがありません。
では質を上げるために何をしたらよいのでしょうか。
単語はやった数ではなくその日の終わりに覚えていた数で計算する
これは質というより量の数え方の話になるのですが、質を上げるためにとても大切な考え方です。
単語は何単語やったかではなく覚えた単語数で数えましょう。というのもやった単語数だけで見てしまうと、受験で使える知識がどれだけ増えたのかが分かりません。
1日の勉強量を計るときは、1日の終わりに何単語覚えていたのか、
1週間の勉強量を計るときは1週間の終わりにテストをして、何単語覚えていたのかを計りましょう。
回答根拠が分かるだけでなく、初見で解けるようになるためには何をすればよいかを考えながら問題の解きなおしをする
勉強の質の話で、参考書の完成度について述べましたが、参考書の完成度には3段階あると考えます。
- 問題の回答が分かる
- 回答根拠が分かり、同じ問題は2度と間違えない
- 何が原因で間違えたのか、どこに注目して解けばよいかが分かり、違う問題でも同じ単元は間違えない
3を目指して、1冊の参考書を完璧にすれば、実力はかなりつきます。
まとめ
勉強にはまずは量が必要ということは分かっていただけたでしょうか?量があってこその質なので、そこを間違えないようにしましょう。
しかし、1日に10時間くらいできるようになると、それ以上はなかなか量を増やせないため、質を意識していきましょう。
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