世界史は努力が結果として出やすく、1番簡単に成績を上げることのできる科目です。世界史で効率よく、よい点を取っておけば受験でも有利になるはずです。
勉強の流れ
- 基礎的な参考書で世界史の全体像を知る 4月~5月
- 教科書などで流れを1つ1つ理解しながら覚える 5月~8月
- 共通テスト、センターの過去問をやり、間違えたところを教科書に線を引く
- 線が引いてあるところを読みこむ
- 3と4を繰り返す 8月~11月
- 共通テストで8割くらいとれたら1問1答をする(やらなくてもよい) 11月~試験当日
- 二次の過去問→間違えたところを教科書に線を引く(共通テストと色を変えると見やすい)→線が引いてあるところを読み込む 11月~試験当日
私は少ない参考書で成績をのばしたので、あまりお金をかけたくない人にはとても良い方法だと思います。それでは1つ1つ見ていきましょう。
基礎的な参考書で世界史の全体像を知る
まずは何も考えず、本を読んでいるつもりで流れを把握しましょう。
「1度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」
めちゃめちゃ売れている世界史の教科書。大まかな流れがつかみやすく一気に読めます。また、講義系の参考書にも関わらず、1冊に完結しているところも魅力です。この参考書であれば2~3週間で1周してほしいです。
「神余のパノラマ世界史」
2冊構成ですが、1冊の分量が少なく、読みやすくなっています。またフルカラーで見やすくなっています。
「ナビゲーター世界史」
4冊構成で情報量が多いですが、語り口調で書かれているため、内容が入ってきやすく、また「1度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」や「パノラマ世界史」より高いレベルまで網羅しています。また別冊で覚えておきたい用語がまとめられているため暗記しやすいのも特徴です。私はこの参考書を使っていました。
このうちのどれかを使い流れをつかみましょう。
教科書などで流れを理解しながら覚える
ある程度、流れが理解できたら本格的に流れを覚えていきましょう。このとき使う参考書は、受験まで何度も繰り返して自分のバイブルにしていく参考書です。ここをしっかりやりこむことで今後の伸びにつながっていきます。
ここも講義系の参考書となるため、「1の基礎的な参考書いらないじゃん」と思うかもしれません。しかし、いきなり教科書に入ると情報がまとまりすぎて流れが理解できません。
また、「1の基礎的な参考書をバイブルにすればいいじゃん」と思うかもしれませんが、1の参考書は情報が足りなかったり、冊数が多かったりするため情報がすべて詰まっていて、持ち運ぶバイブルにするには向きません。
そのため、全体像を理解する参考書とバイブルにする教科書は分けましょう。
「詳細世界史」
学校で配られている人が多いのではないでしょうか?? 情報がまとまっていて共通テスト、日東駒専レベルの入試はほとんど網羅しています。MARCHレベル、早慶レベルもある程度は網羅しているため、知識を書き足していくと、MARCH、早慶レベルでも戦えます。私自身これを使っていましたが、共通テスト9割、MARCH、早慶レベルでも7割程度は取れました。
「詳説世界史研究」
「詳説世界史」をもっと詳しくした教科書。様々な角度から世界史を捉えており、入試に記述が出る人、世界史博士になりたい人にオススメです。しかし、分厚くやり切りにくいため、ほとんどの人は「詳説世界史」で十分でしょう。
これら、どちらかの教科書を3周くらいしたら過去問に入りましょう。過去問に入った後も何周も繰り返すようにしましょう。
この時にもう1つ追加で使ってほしい参考書があります。それが「時代と流れで覚える世界史」です。
これは教科書の内容をビジュアルでとらえることのできる参考書です。使い方は左のページを眺めて教科書の内容を整理するだけ。もちろん右のページを知識の確認で使うこともできます。私は左のページのみを使って、早慶レベルになった時に右のページに資料集の切り抜きを貼って知識の集約をしていました。
この段階で気を付けてほしいことは
- 地図は完ぺきに頭に入れておいて、地名を言われたらどの場所か分かるようにしておく。
- 支配領域がどのように変わっていったかなども地図をイメージして覚えておく
- 大統領や戦争の順番など流れを覚える。
- 横のつながりも理解する(ヨーロッパのこの時代に中国はこんなことが起こっていたなど)
この4つです。ここでどれだけ理解しているかが、今後に大きく関わってくるのできちんと理解しておきましょう。
共通テスト、センターの過去問
1通り勉強できたら共通テスト、センターの過去問をしましょう。分からなかったら教科書に戻ればよいため、解説に詳しい問題集などは必要ありません。
しかし、ここで解いて点数を把握して終わりでは意味がありません。必ずしっかり復習をしましょう。
まず、解くときにすべて回答根拠を言えるようにしましょう。(この選択肢はここが違って正解はこうだみたいに) 単に正解の選択肢を確認するだけでなく、すべての選択肢を確認することによってかなり力が付きます。4択のうち違う理由が分かったものは復習する必要はありません。
ここで回答根拠を言えなかった選択肢は教科書にもどり、確認して該当箇所に線を引きます。この時に該当場所だけでなくその周辺の範囲も読んでおきましょう。
線が引いてあるところを読み込む
過去問をやったら、線が引いてあるところを読み込んでいきましょう。5回分くらいやると線が多いページ、線が全くないページなどができて、苦手範囲が分かりやすくなります。苦手範囲は線を引いてないところもしっかり読んでおきましょう。
3と4を繰り返す
過去問、教科書を永遠に繰り返していけばかなり力が付きます。15回分くらい繰り返しましょう。15回分繰り返すと共通テストで8割くらい得点できるようになっていると思います。
1問1答をする(時間があれば)
時間がないのに無理にやる必要はありません。なぜなら、教科書に載っていない用語でも、過去問に出てくるたびに教科書に書き込めばよいからです。私自身、11月から使いましたがあまり伸びてる実感はありませんでした。
しかし、教科書だけではMARCH、早慶レベルの用語は足りないのも事実です。時間があるようなら息抜き程度にやるのもよいでしょう。1度インプットした知識の確認はあまり疲れないため、休憩がてらに知識の確認と補充ができます。
選び方としては、MARCH以下レベルだとほとんど教科書に載っているため、MARCH、早慶レベルのものにしましょう。
私は11月に風邪をひいて、勉強があまりはかどらなかった時期にずっと1問1答をやっていました。
二次試験の過去問
共通テスト、センターの過去問がある程度できたら、二次の過去問に入りましょう。この時に滑り止めなど、できるだけ簡単な大学からやっていきましょう。7割程度取れたらもっと難しい大学にチャレンジしていきましょう。
二次試験も共通テストの過去問と同様、間違えたところや自信がなかった問題は教科書に戻って確認し、線を引くようにしましょう。教科書に載っていない用語は教科書に書き足して行きましょう。
この時に早慶レベルになると、教科書に載っていない用語や知識が増えるため、資料集や用語集を買っておくとよいでしょう。
分からない用語は用語集で調べ、問われた部分だけではなく、周辺知識も教科書に書き足しましょう。
また、資料集で探し、その部分を切り抜いて、「教科書や時代と流れで覚える世界史」の右のページに貼るのよいでしょう。
MARCHレベルくらいまでであれば、過去問だけで充分だと思いますが、早慶レベルで、いきなり過去問をすると、教科書に載っていない問題も多くあるので、捨て問なのか、早慶志望なら解けておくべき問題なのか分からなくなってしまいます。ですので、時間がある場合は早慶レベルの問題集を挟みましょう。1問1答よりこっちが優先かな、と思っています。(私はやっていませんが)
まとめ
やるべきことをすべて見ていきましたが、意外と少なくないですか? 確実に英語や国語より少ない勉強量で成績を伸ばすことができます。知識を1~2つの参考書に集約して試験当日までやりこみましょう。
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