確実に成績アップ 全くできないを読める、解けるにする古文の勉強法

古典は勉強すれば伸びる科目と言いますが、間違えた勉強をしてしまうと全く伸びなくなってしまいます。古文は英語と同様、勉強する順番がとても大切。正しい流れ、正しい学習方法で高得点を目指しましょう。

古文の学習の流れ

  1. 単語を覚える
  2. 文法を理解する
  3. 読解の仕方を学ぶ
  4. 本格的な読解
  5. 問題演習
  6. 過去問

古文は言語なので、英語の勉強法と同じように考えると分かりやすいです。まずは単語、文法の基礎をしっかりと固め、解釈の仕方を学び、その後読解を行う中で古文慣れていきます。それでは1つ1つ見ていきましょう。

1 単語

古文は英語と違い日本語のためわざわざ単語の暗記をしなくても読めそうですよね。しかし、今使われている単語でも意味の違うものや、まったく使われていないものも多くあります。そのため、これをおろそかにしてしまうと、古文がいっこうに理解できないということになりかねません。

古文単語を覚える

古文単語は英単語と違い、覚えるべき単語の量はとても少ないです。1冊の単語帳を何度も繰り返せば1ヶ月程度で入試に必要な単語はすべて覚えることができます。ただ、古文単語は英単語と違い日本語の言葉を日本語で覚えるため、現在の日本語の意味と混ざりやすく、覚えづらく感じるかもしれません。そのため丸暗記するよりも最初はきちんと単語の語源やニュアンスまで読み込んでから覚えるほうが使いやすいです。

古文単語帳

「マドンナ古文230」
古文の基本的な単語が掲載されていて、解説や語源なども記載されているため単純暗記ではなく、理解して覚えることができます。

「読んでみて覚える古文単語315」
語源やイラストによる解説で分かりやすく古文単語を覚えることができる単語帳です。さらに、和歌の修辞法についての解説や慣用句なども収録されておりこの1冊で単語だけではなく古文の知識もまなぶことができます。

「古文単語ゴロゴ」
この単語帳の特徴は語呂で古文単語を覚える点になります。面白い語呂も多くあるので楽しみながら覚えることができます。また後半部分には古典文法、古典常識の解説もついているため1冊で様々な古文の知識をつけることができます。

2 文法

文法はまず文法の講義系の参考書を読み理解するところから始めましょう。次に用言や助動詞、敬語などを覚え、問題演習をしましょう。

文法を理解し覚える

文法を理解するためにまずは講義系の参考書を行います。読みやすいものでいいと思いますが
「富井の古典文法をはじめからていねいに」

「岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本」

などがオススメです。文法の講義系の参考書をどれか1冊使いましょう。

文法を覚えられたか問題演習をして確かめる

次に講義系の参考書で習ったことを理解しているか、覚えられているかを確かめるために問題集を行います。

本当に苦手な人向け、基礎中の基礎の参考書
「やさしくわかりやすい古典文法」

文法はこれがあれば完ペキ!?
「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」

コスパ重視「古典文法スピードインプット」

古典が苦手な人は「やさしくわかりやすい古典文法」から行いそのあとに「ステップアップノート」をするのもよいでしょう。しかし、入試は文法がそのまま出るのではなく文法を使い読解を行う問題がメインなので、文法に時間を使いすぎず、「やさしくわかりやすい古典文法」のみやって、読解にすぐ入るのも1つの戦略でしょう。「スピードインプット」はコスパ重視なので、時間がない受験生にオススメです。

3 読解の仕方を学ぶ

単語と文法が終わったらいきなり問題集に入ろうとする人がいますが、それでは古典は読めません。読解の仕方を学ぶ必要ながあります。これを飛ばしてしまうと、「単語、文法時間かけて覚えたのに読めない」となってしまい古文が嫌になってしまいます。参考書を1冊使い、必ず読解の仕方を理解しましょう。これは英語でいう英文解釈の立ち位置にあたります。
オススメは
「富井の古文読解をはじめから丁寧に」

「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」

古文が苦手な人は「古文読解をはじめからていねいに」をするとよいでしょう。「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」は「古文読解をはじめからていねいに」より分厚く、難しいですが読み方だけではなく解き方も解説してあるため、実力はこちらのほうがつくでしょう。

4 本格的な読解

ここからは本格的な読解に入っていきます。今まで学習した、単語・文法・読解方法を入試でどのように使うのか学びましょう。

基礎の仕上げに「古文上達基礎編」

これは私自身大好きな参考書で10周くらいやり、音読もしました。量は45題と多いですが、1題あたりの分量は比較的少なく、読みやすい印象です。また、文法も詳しく載っていて、文法の復習、補強ができます。

今まで習った文法が実際の入試でどう出るかが書かれていて、演習しやすく、読解の1冊目に非常にオススメです。また、問題の難易度も難しすぎず、解説も詳しく載っています。解いていく中で、主語、人物関係、場面背景を明確にし現代語訳で省略の把握ができていたか確認しましょう。単語・文法が分からなかった場合は今までやった参考書に戻るようにしましょう。

問題演習

ここからは問題演習を行う、分からなかったところは基礎の参考書に戻るを繰り返していきます。自分のレベルより1ランク下の問題を使うと挫折しにくいです。

基礎レベル

共通テスト形式の問題で共通テストより短く簡単「マーク式基礎問題集 古文」

産近甲龍・日東駒専より少し簡単な問題で解説がかなり詳しい「古文ポラリス1」

 

日東駒専、産近甲龍レベル

甲南大学・龍谷大学・東洋大学・近畿大学と中堅私大レベルの問題を主に使用し解説がかなり詳しい「古文ポラリス2」

日東駒専・産近甲龍の入試問題を可能な限り入試そのままの形で掲載「日東駒専・産近甲龍の古文」

 

マーチレベル

入試で頻出の古文問題がバランスよく収録
「有名私立古文演習」

GMARCH・関関同立の入試問題を可能な限り入試そのままの形で掲載「GMARCH・関関同立の古文」

早慶レベル

「難関私大古文演習」

過去問

最後に自分の受ける大学の過去問をしましょう。過去問は解説が少ないため、演習というよりは、どのくらい自分が得点できるのか、と出題傾向の把握に使いましょう。

まとめ

古文は英語と同様、勉強する順番が大切です。正しい学習方法で挫折しないようにしましょう。また、古文は共通テストもマーチレベルも難易度があまり変わらないため、いかに基礎を固められているかが重要です。単語や文法の基礎固めを必ずするようにしましょう。

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