時間が足りない人の共通テスト英語の時間配分と戦略

突然ですが、共通テストの英語、解き終わりますか?いつも解き終わるという方は今すぐこの記事を閉じて勉強してください。今回は英語長文を読むのが遅い人向けに、解き終わらないことが前提でどのように点を取っていくのかをお話ししたいと思います。

英語長文が全く読めない人はこちらの記事をご覧ください。単語、文法はわかるのに長文が読めないのはなぜ?その原因と対処法 | しろくまの学習研究 (bear-study.com)

共通テスト英語の配点と難易度

大問 配点 1問当たりの配点 思考調査正答率
10 76%
20 64.5%
15 69%
16 2,3 59%
15 22.5%
24 41%

 

上の表を見ると後半になるほど1問の配点が高くなっていることが分かります。また、後半になるほど難易度が上がり、問5が特に難しいことが分かります。

読むのが遅い人向けの時間配分

今まで共通テストを読み切ったことがない人は、大問5は飛ばしましょう。

というのも上の表を見ると大問5は圧倒的に正答率が下がります。難しい問題に時間をかけて、結局間違えたとなると時間の無駄です。そのため、どの点数を目標にしている人も、大問5は飛ばしましょう。

6割目標向け

大問 時間配分 目標点
9分 10点
18分 18点
15分 15点
20分 13点
17分 6点
1分 0点

これで62点になります。1~4までの簡単は英文をとにかく丁寧にします。全問正解を目指して、とにかくミスをしないようにすることが重要です。

1~4を全問正解すると61点になります。しかし、どうしても2問ミスくらいはしてしまうと思うので、1~4で56点くらい獲得することを目標にしましょう。

大問6はAの丁寧にやって6点~12点くらいとるようにしましょう。

大問6のAと大問5は感で1問くらいあってるといいなくらいでやりましょう。

7割目標向け

大問 時間配分 目標点
8分 10点
17分 18点
15分 15点
18分 13点
20分 15点
2分 3点

これで74点になります。1~4までの簡単は英文をとにかく丁寧にして、全問正解を目指して、とにかくミスをしないようにすることが重要です。

5の主題を答える問題は、テーマと最初の文、最後の文を見るだけでもあっている可能性大なので、主題問題のみをして、あとは感でマークして「1問あってたらいいな」程度でやりましょう。

そして6は15分くらいでAを丁寧にやり、全問正解を目指しましょう。Bは残った時間でできるところまでやりましょう。

8割目標向け

大問 時間配分 目標点
8分 10点
2 15分 20点
12分 15点
15分 13点
28分 21点
2分 3点

これで82点になります。1~4までの簡単な英文をとにかく丁寧にして全問正解を目指しましょう。

5はすべて感でマークして「1問あってたらいいな」程度でやりましょう。

大問4はひっかけ問題も多く、丁寧にやっていても間違う可能性があります。そのため目標を13点にしています。

大問6は早く英文は読みにくいですが、書いてあることが言い換えられてそのまま出たり、意外と点は取りやすいと感じました。丁寧に読むと間違う可能性は低いです。

途中で集中力が切れる人向け

途中で集中力が切れてしまう人や先に難しい問題をやりたい人は、この順番でやりましょう。

6~7割目標 4→3→2→1→6→5

7~8割目標 6→4→3→2→1→5

しかし、この順番はあまりオススメしません。

英語は試験開始後、頭を英語脳に切り替える必要があります。いきなり難しい問題から解き始めてしまうと、脳が英語脳に切り替わってなく、最大の力が出せなくなってしまうかもしれません。

簡単な問題で英語脳に切り替えて、難しい問題に移ったほうが効率が良いと言えます。

早く読めるようにする方法

速読力を高める

共通テストに大事なのは速読力です。しかしこれは、ただ英文読解問題をやっただけでは力が付きません。

ではどうしたらよいか。それは英文の音読とシャドーイング、読み込み(声には出さず、音声を聴きながら内容が浮かぶようにして、心の中で唱える)をすることです。

英語長文が終わった後、どうしていますか?? おそらく、ほとんどの人が間違えた問題を復習して終わりになっているのではないでしょうか?それでは速読力は高まりません。必ずやった長文を20回以上は音読しましょう

詳しくはこちら https://bear-study.com/speed-reading-shadowing/ ‎

オススメのシャドーイング、読み込み用参考書

「速読英単語」

入門編、必修編、上級編があります。共通テストレベルは必修編です。英語が苦手な人は入門編からするのが良いでしょう。

「速読英熟語」

スキャニング

共通テストを全部丁寧に読んで時間内に解き終わるには相当の英語力が必要です。そこで英語が苦手な私たちに必要なのは、最低限読んで問題を解くコツを知ることです。

スキャニングとは文中から特定の情報を拾うようにして読むものです。スキャニングが有効なシーンは探す必要のある情報を具体的に特定できているとき。つまり、スキャニングをするには設問を先読みする必要があります。

先に設問に目を通し、「何が問われているのか」を明確にし、回答根拠になる部分を待ち構えながら読みます。このようにすると本文を強弱付けながら読むことができ、読むスピードが速くなります。

当日ミスしないために

マークずれは大問ごとに確かめる

共通テストでは緊張してしまうので、どんな方でもマークずれをしてしまうことがあります。このマークずれを防ぐには見直しが必須です。

しかし、すべての問題を解き終わった後にマークずれに気づいてしまった場合、修正にかなりの時間がかかってしまいます。そのためマークずれのチェックは大問ごとにしましょう。

見直しは基本必要なし

これは私の個人的な意見になりますが、時間が足りない人は基本的に見直しは必要ないと思います。

1回丁寧に読んで回答した問題を見直して、不安になってしまったら意味がないからです。1回目で「これだ!」と思った回答を、2回目サッと読んだときに「間違えてるかも?」と思っても、たいてい1回目の回答があっています。(これマジ) そのため時間がない人が見直しに時間をかけてしまったら、それはただ自分を不安にさせるだけです。

また、二択で迷って後で見直しするくらいなら、そのときに感で答えて、問題を解き終わるほうが大切です。(時間内に解き終わり、見直しする時間があるなら、見直ししてもよいとは思います) 1回迷った問題は後で考えても迷います。その結果、時間をロスするだけです。

ちなみに、人間の直感は80%以上当たっているらしいです。そのため、自分の直感を信じて、見直しして書き直すということがないようにしましょう。書き直すときはよっぽどの根拠があるときのみにしましょう。分からない問題も直感で答えたら当たっているかもしれません。

分からない問題は飛ばす

これが1番大切です。たしかにもう少しでわかりそうな問題を飛ばすのは勇気がいりますよね。しかし、分からない問題を考え続け、詰まってしまうと大幅なタイムロスとなります。

1回考えて分からなかった問題は何度考えても分からないことが多いです。そのため、分からない問題は直感で答えて飛ばしましょう。

試験は1発勝負ですから、不安な問題に時間をかけるのではなく、取れる問題で点数を稼ぐべきです。

まとめ

英語が苦手な人にとって共通テストの英語は戦略が命です。どれだけ時間配分通りに問題を解くか、どれだけ無駄な時間を減らすか、どれだけ共通テストのコツを身に着けられるかが勝負です。まずは予想問題や過去問を解いて自分がどこにどれだけ時間を使っているのかを知りましょう。

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